
父の代から住んできた、築35年の木造の2階建て。「冬の寒さはどうにかしたい。でも、太い梁は残したい」。60代のご夫婦の家を、梁を見せたまま、暖かい家に直しました。
困っていたこと
ご相談は、冬の朝の寒さでした。台所は北側で、朝は手がかじかむほど。床は冷たく、窓はアルミの一枚ガラスで、結露で窓枠が傷んでいました。
建て替えも考えたそうですが、「この家の梁は、父が山から選んできた木。できれば残したい」とのこと。家を拝見すると、骨組みはしっかりしていて、直して住み続けられる家でした。
残したもの・直したもの
残したのは、柱と梁、家の骨組みです。天井板を外すと、隠れていた太い梁が出てきました。煤を落として磨き、リビングの天井に見せています。
直したのは、暖かさにかかわる所です。床・壁・天井に断熱材を入れ、窓はすべて木の枠の二重の窓に替えました。台所とお風呂も新しくしています。

直す前と直した後
直す前
直した後
直す前
直した後寝室と水まわり
1階の和室は、畳をやめて杉の床の寝室にしました。夜中に起きても、足元が冷たくありません。
お風呂は、檜の板の壁にしました。洗面と合わせて、冬でも寒くない場所になりました。工事の4か月の間は、近くの借家に住んでいただきました。


住んでみて
――直して、いちばん変わったことは?
「冬の朝、台所に立つのがつらくなくなりました。」
――梁を見せてみて、どうですか?
「父の選んだ木が、毎日見えるのがうれしいです。来た人にも、まず梁の話をします。」
――直すか建て替えるか迷っている人にひと言。
「骨組みがしっかりしているなら、直して住むのもいいと思います。まず一度、工務店に家を見てもらってください。」






